共通の思い by 北 博文 37期(2005/06/27)
 私は大学4年で、アルバイトでテニスをやっています。明学には、行けるときは土曜日に顔を出させてもらっています。でも、現役の名前もそんなに分からないので、一人ではなかなか行くのも気まずくて、中島先生や遠藤先輩と合わせて行っている状態です。 一年前までは、暇があれば明学に行こうかな、行けば誰かしらOB・OGがいるだろうという感じで行っていたのですが、今はそうではありません。
 自分が育ってきた学校だから、もっと胸を張って登場して後輩の指導をし、練習に参加したいところなのですが、どうも今までとは違って居づらい雰囲気なのです。
 何が違うのでしょうか?
それは、やはりコートの前で椅子に座っている種村先生がいないことだと感じました。 最もそれを感じたのは、種村先生がお辞めになって迎えた、初めての土曜日の練習でした。 明学に着き、車を止めてコートの入り口まで歩いて行くと、すごく寂しくなりました。家を出るときは、今日はもう先生は、いないんだと分かっていたのに、コートに着くとそんなことは忘れて早く挨拶しなきゃと思っているんです。私は、先生がそこにいることが当たり前だと思って現役時代を過ごしてきました。そして、一年前までも、この情景は一生変わらないものだと思っていました。しかし、そうではありませんでした。 先生がいなくなって、現役の指導も難しくなりました。今までは、ただテニスの技術や、テニスに対する考え方を伝えていけばよかったのに、今度は一番大変な生活のことまで私達がやっていかななければなりません。
 私は、種村先生がいた頃と、同じ様なことをしようとは思いません。というよりは、あれは誰にも真似できません。ただ、OB・OGの繋がりだけは守っていきたいです。私は、こらから社会に出て、忙しくて長い間明学に行けなくなると思います。でも、どんなに忙しさが続いても、明学テニス部で過ごしたことだけは忘れたくありません。私は、種村先生への感謝という、共通の思いをもった人達が集まるだけでも十分繋がっていると思います。 長くなりましたが、このコラムに書いたことと同じように感じている方はたくさんいるはずです。ですから、この共通の思いを何年経っても思い続けられるよう、OB・OG会のイベントにたくさんの方が参加していただければいいと思います。そして、そんな繋がりに感謝ができ、その原点である明学テニス部を私達の力で支えることができれば、より幸いだと思います。